なんか吹っ切れた気分。これは新たな気持ちの変化なのか???それとも一過性なものなのか???
ふとtwitterに今の気分を書いてみた。
生きていれば嫌なことやツライことは誰しもあるよな。その中でいかに自分が生きる意味を見いだせるか、難しいけど大事だよね。自分がやっていることのマイナスな面とプラスな面を足し合わせてプラスにすることが出来れば、もしくはプラスに自然と感じることが出来れば、それは自分に向いていると思う。
— Akihiro (@pm3nlhs) 2019年7月12日
今までの自分↓↓
もう考えるのが嫌になった。
面倒くさくなった。
現在23歳の大学院生だが引きこもり始めて3ヶ月が経とうとしている。
週末にF1 2019 BritishGPを観戦していた。
そこでふと感じたことがあった。
心が「もう考えるのが面倒くさい」と叫んだ。
同時に「ごちゃごちゃと御託を並べていないで動けよ」と自分に言い聞かせている自分がいた。
そう思ったのが、F1マシンがクラッシュしている映像を思い出した瞬間だった。
この動画は、2018年のBritishGPの映像だ。走行中にいきなり左フロントタイヤが外れてしまったのである。ドライバーも何が起こったのか分からない。エンジニアも分からない。当時は恐怖そのものだった。
(当時の記事:https://jp.motorsport.com/f1/news/f1-gbr-fp3-hartley-crash/3136965/)
何千人というメカニックやエンジニアの血と汗の結晶であるマシンは、時としてドライバーのミスでクラッシュしたり、メカニックやエンジニアの細かい計算ミス等でストップしてしまうことがある。上の動画のようにいきなりマシンが壊れてしまうことも頻繁に起こる。
その瞬間は、当事者ではない素人の自分が画面越しで観ていても心が痛む。
現場の人間の悲しみは想像を絶する。
それでもエンジニア達やメカニック達はレースを続けている。
彼らは決して止まらずに。
とにかく前に進もうと全員が知恵を絞っている。
F1というのはそういう世界である。
壊れたマシンやライバルに勝てないマシンに向き合い、悩み、苦しみ、それでも前に進む。
連勝しているチームさえも安心はしていられない。連勝を続けるプレッシャーの中で戦っている。
画像の中心にいるアジア人の男性はHaas F1 teamというチームでチーフエンジニアをしている小松礼雄さんだ。みんな真剣な表情と姿勢で仕事に取り組んでいる。
莫大な資金の上に成り立っているF1マシン。(下の写真)
噂で聞いた話では、マシン一台約1億円だそうだ。
それを作るエンジニアやメカニック。そして操作するドライバー。
当然プレッシャーや責任は計り知れないほどに大きい。
そんな状況で仕事が出来るのはきっと、
エンジニアやメカニック、それを支えるサポーター全員が、豪華で究極で、時として残酷なこの世界のことを、全て引っ括めて「愛する気持ち」があるからではないだろうか。
もちろん嫌になることもあるだろう。鬱になることもあるだろう。死にたくなることもあるだろう。
でもそれを受け入れ、乗り越える。
昨年夏に開催されたportFさんのエンジニアトークイベントで、現役F1エンジニアの神野研一さん(ブログ)は次のような事を語っていた。
Q:普段どのようなマインドで仕事に取り組んでいるんですか?
A:「出来ないと思っていない。どうやったら出来るようになるか、常に自分で考え実行するだけだ。」
「考えた時間は自分の進化に比例する。夢の実現とは、自分がありたいと思う姿と今の自分の姿との差分を埋めていく修行の旅である。」
このような素晴らしいお言葉を頂けた。現場で活躍する方の大変貴重な意見だった。
良い時も悪い時もあると思うが、彼らがF1エンジニア及びF1メカニックという仕事を続けられるのは、憶測だが、
皆が勝利という同じ目標(夢)を持ち、互いに助け合いながら、その時間を楽しんでいるからではないだろうか。
万人には理解されないかもしれないが、良くも悪くも、なんて夢のある場所なんだと思ってしまう。
夢や妄想だけでは勝負できる世界ではないけど、実は僕もそんな色々な意味で究極を求めているこんな世界に憧れて工学部に入学した。
しかし今の自分はというと、5月から7月中旬(執筆時期)まで家で引きこもってしまっている。大学院の研究室に行けなくなっている。「行こう、行こう」と毎日思っているのだが、中々一歩が踏み出せなくて、生まれて初めて不登校になった。そして自堕落な生活を送ってしまっている。どこか心の中で、これではダメだと感じながらも、今の居心地が良くてこの生活から抜け出せないでいる。
かつて自動車業界で働きたいという純粋な気持ちに従って、大学院に入学した。自分は理学部出身であったため院試当時は自動車の研究開発がしたいと考えていたため、そのためには工学の素養と経験が必要と感じ、大学院は工学部に入学した。今思えばメチャクチャな選択をしたなと思っている。完全に若気の至りだった。工学部の四年間という蓄えを持たないまま研究の世界に飛び込んでしまった。結果的に適応障害にもなり、抑うつ気分に悩まされた一年間だった。自殺願望も5回ほどあった。
人生初の休学を体験し、人生初の復学を体験し、そして今、23歳にして人生初の引きこもりを体験している。
でもいつものようにF1を観ていたら、
「人間誰しも生きていればツライことも楽しいこともあるよな~」と黄昏れている自分がいることに気づいた。
そして、
「理想ばかりを追いかけている自分に嫌気が差してきたな~」と考えていることにも気づいた。
自分が引き込もりになってから考え始めてしまっていた理想というのは単純に、
「好きで得意なタスクしか存在しない仕事や研究」だ。
実際はそんなものは地球上どこを探しても存在しない。そんなこと分かっている。
しかし、適応障害になり人生が狂い始めてから変わっていった。
精神科に初めて通うようになり、自信を失っていた。
もう二度と適応障害のようなツライ経験をしたくないと考えていた。
その結果、仕事などで自分にとっての理想郷を求めるようになっていき、どんどんナイーブになっていった。
人に怒られのが怖い。
失敗したくない。
また病気になったら嫌だ。
研究なんて辛いことばかりでもう吐き気がするくらい嫌だ。
そんなふうに考え始めてからは引きこもり生活をしている。
でもそれでは前には進まない。
前に進まない限り何も事は起こらない。
いつまで引きこもっているんだっ!
しっかりしろ!オレ!!
ここからツイートを連投します。
もう理想を追うのはやめよう。
— Akihiro (@pm3nlhs) 2019年7月12日
何でもかんでも自分の思い通りにはならない。
自分が好きで得意な作業しか存在しない研究や学問、仕事や職種は存在しない。
ツライことと楽しいことは表裏一体であるという現実、それを受け入れるマインドが重要ですね。
ツライことも楽しいことも足し合わせた時に、自分がプラスに感じていればそれでいいと思う。そう考えていたほうが逆に気持ちが楽になると今は考えている。
どんなことも自分にとって向かい風な部分と追い風な部分がある。
— Akihiro (@pm3nlhs) 2019年7月12日
向かい風に対しては、どう向きあうか、それをチャンスと捉えるか、避けるべき風と捉えるか。
追い風に対しては、それをどう活かすか、一過性のものと捉えるか。
全ては考え方次第ですね。
結局は考え方次第なのかなと思う。ツライこともそれは成長している証と考えてもよし。ツライことは動物の本能的に避けようとしている証と考えてもよし。
ツライことも楽しいことを最終的にはその人自身の捉え方次第なんだけど、プラスを探そうという姿勢自体に意味がある気がする。少なくともマイナスを探そうという姿勢よりは良い人生を歩めるはず。
— Akihiro (@pm3nlhs) 2019年7月12日
そうしていけば死ぬ時になって未練や後悔は残らないだろう。
死ぬ時になって後悔だけはしたくない。
- 今は辛くてもその中でもプラスな面を探してみたり、その先に嬉しい事が起こると信じてみよう。
- ツライことから逃げるのはもうやめよう。逃げてばかりの生活から自分を解放しよう。
- 理想を追い求めすぎないようにしよう。
そう誓った三連休前夜だった。
*1:他にも様々な役職が存在し、彼ら全てに対して私が考えていることです。エンジニアさんやメカニックさんだけを贔屓している訳では決してございません。エンジニア以外のF1に携わる仕事に関しては、「文系でF1に関わるなら、どんな仕事があり、どうしたらその職に就けますか?」、F1エンジニアの種類に関しては、「F1エンジニアにも種類がたくさんある」などを参照してください。わたぽんさんのnoteから拝借させて頂きました。