適応障害になってから大学院に復学して思うこと。
復学してからの出来事
自分は今年の四月から大学院に復学した。去年の5月末に適応障害(抑うつ気分、不安・緊張、意欲低下などの症状が見られた)になり、半年休学した。結果的に約10ヶ月間休んだためブランクをものすごく感じている。
4月は三週目までなんとか研究室に通ったが、4週目に疲労が蓄積(ガス欠)になりそのままGWに突入した。GWは、ずっと自分の将来のことや研究のこと、今自分は「今やりたい事」が出来ているのだろうか?など色々なことを考えた10日間だった。
GWが明け研究室に復帰しようとしたが、精神的に中々起き上がれずまだ復帰できていない。
今の思い
大学では物理学を専攻し大学院では機械工学を専攻している自分。しかし最近「自分は果たして理系なのか?」という根本的な疑問が湧いてきた。
高校ではどちらかというと理系寄りで、宇宙(観測関連)に漠然とした興味があったため、大学では物理学を勉強した。
大学院では自動車の開発がしたいと思い機械工学(熱流体分野)を勉強している。しかし最近になって気がついたことが2つある。
- 消化不良感がずっとある→どうしても腑に落ちないことが多い。
- 楽しむ時間より苦しむ時間のほうが多い気がする
大学に推薦入学したこともあり、大学受験の勉強(大量の知識のインプットとアウトプット作業)をしなかった。入学してから隣の大学生(一般入試で合格した学生)との差を感じてしまった。その結果、理系学生なのに理系科目に苦手意識とコンプレックスを持ってしまった。圧倒的に不足しているのが自信。だから理系を楽しむことが中々出来ない。勿論楽しいと思えた時期もあったが、「楽しもう」と自分に言い聞かせていた自分がいたように記憶している。
それは「理系」という学問の性質上の問題なのか、自分の理解力や適応力の不足が原因なのか分からない。理系の環境で育ったため、その辺りの意見を文系学生などに聞く機会がほとんど無かった。特別、文系に興味があるわけでもないが自分が完全なる理系人間とも思えなくなってしまった。
この心情、誰か共感してくれる人はいないだろうか?
果たして自分は理系から逃げているだけなのだろうか?
それとも理系の深部に到達していないから生じる気持ちなのだろうか?
はたまたそもそも理系に適正が無いのだろうか?
理系大学院生(研究者の卵)が共通して持つ心情なのだろうか?
色々な感情が湧いてくる。
それからやりたい事と自分の適性に乖離が生じている気もする。今なりたいのはF1エンジニアだが、上記のように理系を楽しめていないから、なれる気がしないし自信がない。F1エンジニアという特殊な職業に就くにはそれなりの人生に対する覚悟が必要になると思う。
F1エンジニアは全世界の優秀な人達から成る専門家集団。人一倍F1に対して好奇心を持ち、それを楽しみ、人生を謳歌している。そんなイメージ。競争の激しいタフな環境に適応する必要がある職業であることは間違いない。
自分の性格、適性、好きな事など色々なことを総合して考える必要がある。
一つの人生の分岐点を迎えている。